ルフィとコビーが海軍基地へ向かう小船の上から始まります。
ちゃんと帆があり、手漕ぎボートからグレードがアップしました。
この辺りはコビーが一緒だから安心ですね。
ふと思ったのが、この頃からルフィは船首に座るのが好きなんですね。
可愛らしいです(笑)
ゾロの話を聞いていますが、人の姿を借りた"魔獣"だと散々な言われようです。
ただ、ルフィにとってはどんな風に噂されていようが関係ありません。
会ってみていい奴だったら仲間にする、それだけなんです。
海賊基地の町に無事に到着。
目的地に着いたことに関心するルフィ。
コビーはこんなの出来て当たり前、せめて航海士を仲間にするとか…と的確なアドバイスをしますが、食い気味に、
『 ああそうする!!メシ食おう 』
アドバイスも聞いていませんね(笑)
食事を済ませて、ゾロの話とモーガンの話で客が吹っ飛ぶコント店を後にします。
(ルフィって所持金あるんですかね?)
初の海軍基地です。
四皇になった今、こんな気軽に海軍基地の門の前になんて立てません。
ロロノア・ゾロ登場。
いきなり磔の状態での登場ですが、オーラが物凄いです。
捕まっている事情もありますが、今のゾロなら簡単に引っこ抜いて脱出出来そうですよね。
なんせ鎖ではなく、縄で縛ってますからね。
コビーは目に入った瞬間に、その佇まいから恐怖し怯えてしまいました。
悪い噂もあり、やはり恐怖心は募りますよね。
ルフィとコビーが逃がせる逃しちゃだめのやり取りをしてる間に、ゾロが話しかけてきます。
9日間も縛られてるのでこの縄をほどいてほしいとのこと。
なんと9日間もこの状態という信じられない光景です。
食事も与えられてないのでしょうか…
トイレは垂
ゾロは助けてくれたら見返りとして賞金首をぶっ殺しててめェにくれてやると言います。
海賊狩りの異名を持つのも納得です。
言い方も含めておっかない提案ですよね。
ここで、【約束は守る】が強調されています。
これはゾロの幼少期のある出来事から、譲れない信念となりました。
最近では、キング戦での、
そうだな…船長と…親友との約束があんだ!!!
ゾロが常に心の中に置いているというのが分かる名シーンです。
コビーはゾロの言葉を信用していません。
この段階では信用出来る要素がないので無理もありません。
しかしルフィは動じません。
『 殺されやしねェよ
おれは 強いからね 』
自分の強さに絶対的な自信を持っています。
この自信が根本にあるからこそ、ルフィはどんな状態でも戦っていけるんですね。
そんなルフィのナチュラルな挑発?に対し、ゾロも『 あァ!? 』と反論します。
コビーは、この一連の流れに呆れたのを通り越して声も出ない心の叫びとなってしまいました。
ルフィとゾロの、初めての会話のシーンとなりました。
そこに、リカ登場。
ゾロの為におにぎりを持ってきてくれました。
とても心の優しい女の子です。
しかし、ゾロはいらないと突っぱねます。
語気もかなり強めです。
コビーは必死に止めてくださいとルフィに頼みます。
『 自分でやれよ そうしたいなら 』
出来ないから頼んでるんですけどね(笑)
ルフィはあくまでも傍観スタイルです。
そんなやり取りをしていると、騒ぎを聞いてか、ヘルメッポ登場です。
名前も見た目も、ルフィの言う通り変なのが出てきましたね(笑)
しかし、後に更生してコビーと共に修行をし、立派に出世していくのには正直驚きました(笑)
ここで面白いのが、出世スピードはコビーの一歩後ろというところ。
性格が影響しているのか、コビーに追いつけないところが彼らしいです。
この頃のヘルメッポは、モーガン大佐という、この町を取り仕切るトップのお偉いさんの息子であるという、親父は偉いんだぞとその権力を振りかざしてやりたい放題している典型的な何も出来ないバカ息子です。
そしてリカのおにぎりを奪って勝手に食べますが、なんと砂糖味のおにぎりでした。
塩と思って食べたら余計に衝撃度は高いでしょうね。
甘い方が美味しいと思ったリカの発想も子供らしくて可愛いです。
試食はしなかったのかな?(笑)
ヘルメッポはその不味さに激怒し、せっかく作ったおにぎりを踏み潰します。
勝手に食べておいて最低な野郎ですね…
リカはおにぎりを潰されて泣いてしまいます。
ヘルメッポは、ガキは嫌い、お前が悪い、大人なら死刑と、最低な発言しか出てきません。
しまいには、付き添いの海兵に塀の外へ投げ飛ばせと命令します。
こいつ、どこまで性根が腐ってるのか…
ヘルメッポもすぐ親父に言うと脅します。
海兵もよほどモーガン大佐が怖いのか、不本意ながら従ってしまいます。
ちなみにここのシーン。
アニメだと命令された海兵が、リカに向かって小声で、
すまんお嬢ちゃん、身体をまるめて…
と、そっと伝えるシーンがあります。
海兵もそんな事はやりたくないというのが分かりますね。
リカは投げ飛ばされてしまいますが、ルフィが無事にキャッチ。
リカに怪我はありませんでした。
ここでルフィは無言で、何かを思うような意味ありげな表情を浮かべます。
一方、ゾロは一ヶ月このまま生きのびたら解放してくれるとヘルメッポと約束していたことが分かります。
ヘルメッポは約束を守ると言いますが、明らかに無理だろうと高笑いしています。
確かに普通であれば飲まず食わずで一ヶ月も磔にされて生きてなんていられません。
気づくとルフィは塀を乗り越えてゾロの前まで来ていました。
ルフィは一緒に海賊になる仲間を探しているとゾロに話します。
しかしゾロは自分から悪党に成り下がるのかと、海賊に対して良いイメージがありません。
しかし、これはごく一般的なイメージだと思います。
大海賊時代だからこそ、世の中には海賊が溢れかえっています。当然ながら大半の海賊は悪い人たちなのかもしれません。
中にはシャンクス達のような海賊もいますが、海賊=悪いイメージは避けられないのが前提です。
そんなルフィに、ゾロは縄を解く代わりに力を貸せだの言い出すんじゃねェだろうなと、その思惑をお見通しです。
しかし、この時のルフィはまだゾロを仲間に誘おうとはしませんでした。
どうやら、まだ悪い奴という評判もあり、直接良い奴だという確信が持ててないというのが理由でした。
ゾロは悪い奴と言われても否定もせず軽く流していました。
しかし海賊になるという条件は却下とのこと。
ゾロには生きのびてやりたい事があるとルフィに話します。
この時点では具体的には話していませんね。
ルフィも、ゾロが剣士ということも分かっていません。
一ヶ月生きのびればやりたい事を成し遂げられるので、ここで助けられてまで海賊にはなりたくないというのがゾロの想いでした。
あんなバカ息子相手でも、ちゃんと約束したと律儀なゾロは人間が出来ていると思います。
世の中の詐欺するような人たち、聞こえてるか?
そんなゾロに、ルフィは一週間で餓死する自信があると言います。
無理な事には見栄を張らず、絶対出来ないと言い切れるのもルフィの良いところです。
あと、何気にポケットに手を突っ込むルフィはこの時だけかもしれません(笑)
他にあったかな?
立ち去ろうとするルフィに、さっき潰されたおにぎりを取ってほしいとゾロはお願いします。
さすがのルフィもドロのかたまりだぞ?と驚きますが、ゾロはガタガタぬかすなとおにぎりを要求します。
あ、って口開けてるのも面白いですね(笑)
頼んでる側なのにめっちゃ命令口調なのもゾロらしいし、素直にゾロに食べさせてあげるルフィも可愛いです。
良い子はお腹壊すかもしれないから真似しないでね!
ゾロは落ちていた全てのおにぎりを食べきってしまいました。
涙目になってまで、すごい表情ですね(笑)
食べ終わって、リカに伝えてほしいことがあるとゾロは言います。
『「うまかった」「ごちそうさま」…ってよ』
ゾロはどんな奴なんだろう、悪い奴なのかな…そんな疑問を一瞬で払拭する名シーン。
リカが入ってきた時に邪険にしていたのは、リカをこの場所から遠ざける為だったんですね。
そんなリカが一生懸命作ってくれたおにぎりを、ゾロは無視することが出来なかったんですね。
ゾロの優しさが詰まった名シーンです。
ルフィも、ここでゾロが良い奴であると確信しました。
場面は変わり、リカにゾロがおにぎりを一つ残らず食べてくれたことを伝えます。
リカはとても喜んでいました。
このゾロの行動にコビーも、本当に噂通りの悪人なのか疑問が湧いていました。
それもそのはず、ゾロが捕まった理由は、ヘルメッポが野放しにしていた狼に襲われそうになったリカを助けたからでした。
え?じゃあ悪いのヘルメッポやん!
はい、全くもってその通りですね。
ゾロはリカを助ける為にやむを得ず斬ったわけですから、正当防衛です。
ってか、狼を野放しで飼うんじゃねェ!
コビーは話を聞いて納得します。
そもそもゾロは海賊狩りと言われていますが、それはあくまでも賞金首、つまり手配書の人物を狙っているだけなので罪は犯していないということに気がつきます。
リカは、悪いのはモーガン親子であると、この町の元凶はこの2人であると教えてくれました。
直後に、ヘルメッポの高笑いが聞こえてきます。
ヘルメッポは町民に土下座を強要しながら道のど真ん中を堂々と歩いてきました。
やっている行為が天竜人の真似事そのものですね。
ヘルメッポは、ゾロを三日後に処刑すると発言します。
ルフィは『 一ヶ月の約束はどうしたんだ!! 』と聞き返します。
なんと、ヘルメッポはそんな約束はギャグであると、はなから約束を守るつもりはありませんでした。
何一つ笑えませんね。どう育ったらこんな性格を捻じ曲げられるのでしょうか。
ここから最新話まで立場を逆転させることに成功して本当に良かったです。
周りにもっと感謝するべきですね(笑)
この発言にルフィは怒り、ヘルメッポをぶん殴ります。
思えば、天竜人であるチャルロス聖もぶん殴られていましたね。
天竜人の真似事をした時点でルフィに殴られるというのは決まっていたのかもしれません。
コビーは、必死にルフィを抑えようとします。
『 決めたぞコビー!!
…おれはゾロを仲間に引き込む!!! 』
ついにルフィはゾロを仲間にすると決意するのでした。
ゾロは良い奴だと分かったのに、裏切られて殺されそうになっている事でルフィの気持ちは固まりましたね。
人を踏みにじる行為は絶対に許せない、仲間を傷つける奴は許さない、シャンクスとの記憶も思い出されるような、ルフィの熱いシーンでした。
次回は、ゾロを助けるべく、ゾロの元へ向かいます!
第4話 海軍大佐"斧手のモーガン"をお楽しみに!